“千駄谷”の読み方と例文
読み方割合
せんだがや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千駄谷せんだがや田畝たんぼを越して、くぬぎの並木の向こうを通って、新建ちのりっぱな邸宅の門をつらねている間を抜けて、牛の鳴き声の聞こえる牧場
少女病 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
山手線の朝の七時二十分の上り汽車が、代々木よよぎの電車停留場の崖下がけしたを地響きさせて通るころ、千駄谷せんだがや田畝たんぼをてくてくと歩いていく男がある。
少女病 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
富士の美しくかすんだ下に大きい櫟林くぬぎばやしが黒く並んで、千駄谷せんだがや凹地くぼちに新築の家屋の参差しんしとして連なっているのが走馬燈のように早く行き過ぎる。
少女病 (新字新仮名) / 田山花袋(著)