“せんだがや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
千駄谷33.3%
千駄ヶ谷33.3%
千駄萱33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千駄谷せんだがや田畝たんぼを越して、くぬぎの並木の向こうを通って、新建ちのりっぱな邸宅の門をつらねている間を抜けて、牛の鳴き声の聞こえる牧場
少女病 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
山手線の朝の七時二十分の上り汽車が、代々木よよぎの電車停留場の崖下がけしたを地響きさせて通るころ、千駄谷せんだがや田畝たんぼをてくてくと歩いていく男がある。
少女病 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
慶応けいおう四年二月の夜風が、ここ千駄ヶ谷せんだがやの植木屋、植甚の庭の植木にあたって、春の音信おとずれを告げているのを、窓ごしに耳にしながら、坐っていた。
甲州鎮撫隊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
古い地誌ちしにはここは広い野で、かやが千駄も苅れるところから、千駄萱せんだがやといったのが村の名のおこりであろうと書いてある。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)