“千駄木町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんだぎちょう75.0%
せんだぎまち25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次には先生の東京時代に一高いちこうや大学で英語英文学を教わった広い意味での弟子たちがある。その中で先生の千駄木町せんだぎちょう時代にその門に出入した人たちがある。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
その時分進はまだ駒込こまごめ千駄木町せんだぎちょうにあった老父あきらの家にいて、文学好きの青年らと同人雑誌を刊行していたのであるが、鶴子が離別されると間もなく父の家を去って鎌倉に新家庭をつくった。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
濹東綺譚は若し帚葉翁が世に在るの日であったなら、わたくしは稿を脱するや否や、直に走って、翁を千駄木町せんだぎまち寓居ぐうきょおとない其閲読をわずらわさねばならぬものであった。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)