“熙”の読み方と例文
読み方割合
あきら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清岡寓(ぐう)と門の柱に表札が打付けてあるが、それも雨に汚れて明(あきらか)には読み得ない。小説家清岡進の老父熙(あきら)の隠宅である。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
静に格子戸を明けると寂(しん)とした奥の間(ま)から、「どなたじゃ。」という声がして、すぐさま襖(ふすま)を明けたのは、真白な眉毛(まゆげ)の上まで老眼鏡を釣(つる)し上げた主人の熙(あきら)であった。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その時分進はまだ駒込(こまごめ)千駄木町(せんだぎちょう)にあった老父熙(あきら)の家にいて、文学好きの青年らと同人雑誌を刊行していたのであるが、鶴子が離別されると間もなく父の家を去って鎌倉に新家庭をつくった。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)