トップ
>
千枝
>
ちえ
ふりがな文庫
“
千枝
(
ちえ
)” の例文
「あなただつて鏡さへ見てゐれば、それでもう何も忘れてゐられるんぢやありませんか。
千枝
(
ちえ
)
ちやんと違ふのは、退屈なのが汽車の中と世の中だけの差別ですよ。」
東京小品
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
常
(
つね
)
にしたひむつべる
友
(
とも
)
にしあればことにうれしくてなほつがの
木
(
き
)
のいやつぎ/\にたゆみなく
千枝
(
ちえ
)
に
八千枝
(
やちえ
)
にしげりて
木高
(
こたか
)
きかげとなりたまはん
事
(
こと
)
をかつは
祝
(
しゆく
)
してたゝ
一言
(
ひとこと
)
を
うもれ木:01 序
(旧字旧仮名)
/
田辺竜子
(著)
母の名は
千枝
(
ちえ
)
といった。私は今でもこの千枝という言葉を
懐
(
なつ
)
かしいものの一つに数えている。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
千枝
(
ちえ
)
にわかるゝ
赤樟
(
あかくす
)
も
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「おお、
千枝
(
ちえ
)
まよ」
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
何故
(
なぜ
)
だらうと思つて聞いて見ると、この奥さんの
良人
(
をつと
)
が
逗子
(
づし
)
の別荘に
病
(
やまい
)
を養つてゐた時分、奥さんは
千枝
(
ちえ
)
ちやんをつれて、一週間に二三度
宛
(
づつ
)
東京逗子間を往復したが
東京小品
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
千枝
(
ちえ
)
にわかるゝ
赤樟
(
あかくす
)
も
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
その日自分の書斎には、梅の花が
活
(
い
)
けてあつた。そこで我々は梅の話をした。が、
千枝
(
ちえ
)
ちやんと云ふその女の子は、この
間中
(
あひだぢう
)
書斎の
額
(
がく
)
や
掛物
(
かけもの
)
を
上眼
(
うはめ
)
でぢろぢろ眺めながら、退屈さうに側に坐つてゐた。
東京小品
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
千
常用漢字
小1
部首:⼗
3画
枝
常用漢字
小5
部首:⽊
8画
“千枝”で始まる語句
千枝子