たくみ)” の例文
飛騨ひだたくみが恨めしくなる隔てですね。よその家でこんな板の戸の外にすわることなどはまだ私の経験しないことだから苦しく思われます」
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
その御堂みどうも只今は焼けてございませんが、何しろ国々の良材を御集めになった上に、高名こうみょうたくみたちばかり御召しになって、莫大ばくだい黄金こがねも御かまいなく、御造りになったものでございますから
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
めでたかる世々のたくみは言挙げずただれゐつその楽しみに
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
つくづく見入る眼差まなざしは、たくみりし像の眼か
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
つくづく見入る眼差まなざしは、たくみりし像の眼か
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)