“匠人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうじん50.0%
しょうにん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人はいつの間にやら、青玉せいぎょくの菓子皿を出した。大きなかたまりを、かくまで薄く、かくまで規則正しく、りぬいた匠人しょうじん手際てぎわは驚ろくべきものと思う。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もしこの硯について人の眼をそばだつべき特異の点があるとすれば、その表面にあらわれたる匠人しょうじんこくである。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
指物師さしものしが百円に負けて置くから買わないかといった立派な紫檀したんの書棚をじろじろ見ながら、彼はその二十分の一にも足らない代価を大事そうに懐中から出して匠人しょうにんの手に渡した。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)