匠人しょうじん)” の例文
老人はいつの間にやら、青玉せいぎょくの菓子皿を出した。大きなかたまりを、かくまで薄く、かくまで規則正しく、りぬいた匠人しょうじん手際てぎわは驚ろくべきものと思う。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もしこの硯について人の眼をそばだつべき特異の点があるとすれば、その表面にあらわれたる匠人しょうじんこくである。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)