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加之
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おまけに
ふりがな文庫
“
加之
(
おまけに
)” の例文
お大は姉と違つて、
幼
(
ちひさ
)
い時分から苦勞性の女であつたが、
糸道
(
いとみち
)
にかけては餘程鈍い方で、姉も毎日
手古摺
(
てこず
)
つて居た。其癖負けぬ氣の
氣象
(
きしやう
)
で、
加之
(
おまけに
)
喧嘩が
好
(
すき
)
と來て居る。
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
頬は肉付いて、むツくら
瘤
(
こぶ
)
のやうに持上り、眼は惡くギラ/\して鷲のやうに鋭い、
加之
(
おまけに
)
茶目だ。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
小學校もろくに出ないやうな「自由劇場」の役者は遙かに勝れたる理解力を示した。
加之
(
おまけに
)
あの役者達は、手馴れない泰西の戲曲を演じる事に對して異常な覺悟を持つてゐた。
貝殻追放:012 向不見の強味
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
丑松の空想は忽ち
掻乱
(
かきみだ
)
されて、
慄
(
ぞつ
)
とするやうな現実の世界へ帰るさへあるに、
加之
(
おまけに
)
、文平が
忸々敷
(
なれ/\し
)
い調子で奥様に話しかけたり、お志保や省吾を笑はせたりするのを見ると
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「お互にスツかり
缺點
(
あら
)
をさらけ出して
了
(
しま
)
ツたからよ。
加之
(
おまけに
)
體力の不平均といふのも
重
(
かさ
)
なる原因になツてゐる。自體女は生理上から
謂
(
い
)
ツて
娼妓
(
しやうぎ
)
になツてゐる力のあるものなんだ、お前は殊に
然
(
さ
)
うだ!」
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
加
常用漢字
小4
部首:⼒
5画
之
漢検準1級
部首:⼃
4画
“加”で始まる語句
加
加減
加茂
加賀
加担
加奈陀
加持
加持祈祷
加勢
加里