力競ちからくら)” の例文
なんぢおとにもきつらん、白山はくさん狩倉かりくらに、大熊おほくま撲殺うちころした黒坂備中くろさかびつちうはういま自分じぶんちからためさん、いざふれなんぢ力競ちからくらべをしてやうか。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二人はこう云う力競ちからくらべを何回となくたたかわせた。その内に追い追い二人とも、疲労の気色けしきを現して来た。彼等の顔や手足には、玉のような汗がしたたっていた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そう云う長閑のどかな春の日の午後、あめ安河やすかわの河原には大勢の若者が集まって、余念もなく力競ちからくらべにふけっていた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
が、彼等はもうその時には、流れを飛び越えるのにも飽きたと見えて、また何か新しい力競ちからくらべを試むべく、面白そうに笑い興じながら、河上かわかみの方へ急ぐ所であった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)