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力競
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ちからくら
ふりがな文庫
“
力競
(
ちからくら
)” の例文
汝
(
なんぢ
)
音
(
おと
)
にも
聞
(
き
)
きつらん、
予
(
よ
)
は
白山
(
はくさん
)
の
狩倉
(
かりくら
)
に、
大熊
(
おほくま
)
を
撲殺
(
うちころ
)
した
黒坂備中
(
くろさかびつちう
)
、
此
(
こ
)
の
方
(
はう
)
も
未
(
いま
)
だ
自分
(
じぶん
)
に
力
(
ちから
)
を
試
(
ため
)
さん、いざふれ
汝
(
なんぢ
)
と
力競
(
ちからくら
)
べをして
見
(
み
)
やうか。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
二人はこう云う
力競
(
ちからくら
)
べを何回となく
闘
(
たたか
)
わせた。その内に追い追い二人とも、疲労の
気色
(
けしき
)
を現して来た。彼等の顔や手足には、玉のような汗が
滴
(
したた
)
っていた。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そう云う
長閑
(
のどか
)
な春の日の午後、
天
(
あめ
)
の
安河
(
やすかわ
)
の河原には大勢の若者が集まって、余念もなく
力競
(
ちからくら
)
べに
耽
(
ふけ
)
っていた。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
が、彼等はもうその時には、流れを飛び越えるのにも飽きたと見えて、また何か新しい
力競
(
ちからくら
)
べを試むべく、面白そうに笑い興じながら、
河上
(
かわかみ
)
の方へ急ぐ所であった。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
競
常用漢字
小4
部首:⽴
20画
“力競”で始まる語句
力競稚敵討