“前非”の読み方と例文
読み方割合
ぜんぴ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに、彼女は今非常に前非ぜんぴを悔いている。人を殺したといっても過失に過ぎないのだし、田村君、この辺の事情をよく含んで置いてくれるだろうね
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
根本こんぽん、敵たる者は、どうしようもない。したが、さまでにはなくて、ただ生きんがための方向に迷い、やむなく旗を敵に託した者などは、また何かの機には前非ぜんぴ
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
稲川先生の母親は、まるで気ちがいのように息子むすこをかばい、今では彼が前非ぜんぴいあらためていると、会う人ごとに吹聴ふいちょうしてまわるのにいそがしいといううわさを聞いた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)