“ぜんぴ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
前非92.3%
先非7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
稲川先生の母親は、まるで気ちがいのように息子むすこをかばい、今では彼が前非ぜんぴいあらためていると、会う人ごとに吹聴ふいちょうしてまわるのにいそがしいといううわさを聞いた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
貴君こそ、自分の不明を恥じて、私の前でいつかの暴言を謝しなさい! 唐沢のお嬢さんは、もうの通り、ちゃんと前非ぜんぴいている。御覧なさい! 此の手紙を!
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ばあ其方そちは誠に男優おとこまさりの気質である、現在の一人の忰を手にかけて殺すとは、実につらい事であろうが、わしや音羽に義理を立て、お前が手をおろして斯う計らい、また丈助も先非ぜんぴ後悔して