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前橋
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まえばし
ふりがな文庫
“
前橋
(
まえばし
)” の例文
それからあの、
赤城
(
あかぎ
)
の、こうずうと
夷
(
たれ
)
とる、それそれ煙が見えとるだろう、あの下の方に何だかうじゃうじゃしてるね、あれが
前橋
(
まえばし
)
さ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
スマイル、スミスと申しまする人は、
彼国
(
あちら
)
で蒸汽の船長でございます。これを
上州
(
じょうしゅう
)
前橋
(
まえばし
)
竪町
(
たつまち
)
の
御用達
(
ごようたし
)
で
清水助右衞門
(
しみずすけえもん
)
と直してお話を致します。
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あれの父親は、ことしで、あけて、七年まえに死にました。まあ、昔自慢してあわれなことでございますが、父の達者な頃は、
前橋
(
まえばし
)
で、ええ、国は
上州
(
じょうしゅう
)
でございます。
十五年間
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
磯部桜といえば上州の一つの名所になっていて、春は
長野
(
ながの
)
や
高崎
(
たかさき
)
、
前橋
(
まえばし
)
から見物に来る人が多いと、土地の人は誇っている。なるほど停車場に着くと直ぐに桜の多いのが誰の眼にもはいる。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
此処
(
こゝ
)
へ大橋の方から
前橋
(
まえばし
)
の
松屋新兵衞
(
まつやしんべえ
)
が駈付けてまいりましたが、人ごみで少しも歩けませぬ、
突退
(
つきの
)
け
撥返
(
はねかえ
)
し、
或
(
あるい
)
は打たれ或は
敲
(
たゝ
)
かれ、転がるように駈出しましたが
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
向うから
前橋
(
まえばし
)
竪町
(
たつまち
)
の
商人
(
あきんど
)
が江戸へ商用で出て来て、其の晩
亀戸
(
かめいど
)
の
巴屋
(
ともえや
)
で友達と一緒に一杯飲んで、
折
(
おり
)
を下げていたが酔っているから振り落して仕舞って、
九五縄
(
くごなわ
)
ばかり提げ
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼
(
あ
)
れもまた
一役
(
ひとやく
)
で、
悉皆
(
すっかり
)
出来た処で
此品
(
これ
)
を持ち、
高崎
(
たかさき
)
や
前橋
(
まえばし
)
の六
斎市
(
さいいち
)
の立ちまする処へ往って売るのでございますが、前橋は県庁がたちまして、
大分
(
だいぶ
)
繁昌でございまして、只今は
猶
(
なお
)
盛んで有りますが
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
橋
常用漢字
小3
部首:⽊
16画
“前橋”で始まる語句
前橋様