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出会
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でくは
ふりがな文庫
“
出会
(
でくは
)” の例文
旧字:
出會
亭主といふものは、
女房
(
かない
)
を里帰りさせるか、それとも自分が遠くへ旅立でもしなければ、滅多に
女房
(
かない
)
の手紙を読む機会に
出会
(
でくは
)
さない。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
野道で
偶
(
たま/\
)
赤い爪を
揮
(
ふ
)
り上げた蟹にでも
出会
(
でくは
)
すと、兵庫頭はぶるぶる
顫
(
ふる
)
へて、いきなり馬を引き返して逃げ出したものださうだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
被告の身にとつては人の
好
(
い
)
い、
福々
(
ふく/″\
)
した、
朝餐
(
あさめし
)
を
甘
(
うま
)
く食べた裁判官に
出会
(
でくは
)
すといふ事が
大切
(
だいじ
)
だが、原告になつてみると、
平常
(
いつ
)
も不満足たらしい
茶話:01 大正四(一九一五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
造船所の掛員は、
葬式
(
とむらひ
)
の帰りに、一度こんなお辞儀に
出会
(
でくは
)
して
以来
(
このかた
)
久し振の事なので、
甚
(
ひど
)
く度胆を抜かれてしまつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
独帝
(
カイゼル
)
には妙な癖がある。それは何か困つた事に
出会
(
でくは
)
すと直ぐ自分の
耳朶
(
みゝたぶ
)
を引張らずには居られないといふ事だ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
それを拾ひ読みしてゐた或る日本通の西洋人は、そのなかに「花のやうに美しい女流作家」と書いてあつた文句に
出会
(
でくは
)
すと、も一度叮嚀に写真版に見入つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ヴアン・ダイク博士はそれを聞くと、
僂麻質斯
(
リウマチス
)
に
罹
(
かゝ
)
つたやうに痛さうに顔をしかめた。教壇の下では校長が火事に
出会
(
でくは
)
したやうに真つ赤になつて
顫
(
ふる
)
へてゐた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「まるで本ばかり読んでゐる男のやうに思つてると見えて、よくそんな質問に
出会
(
でくは
)
しますがね……」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
偶
(
たま
)
には見る/\
先達
(
せんだち
)
の唇が
腫上
(
はれあが
)
るやうな毒草にも
出会
(
でくは
)
したが、仲間は滅多に閉口しなかつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
例のドレエフス事件の折などは、自分も進んでその関係者の一
人
(
にん
)
となつただけに、新聞記者に
捉
(
つかま
)
つて、大袈裟に畳み掛けた質問にでも
出会
(
でくは
)
しはしなからうかと
怯々
(
びく/\
)
ものでゐた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「まあ、よかつた。一年振りにまたこんないい時候に
出会
(
でくは
)
すことができて……」
春の賦
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“出会”の意味
《名詞》
出会うこと。邂逅。
(出典:Wiktionary)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
会
常用漢字
小2
部首:⼈
6画
“出会”で始まる語句
出会頭
出会面