内容なか)” の例文
「ヘエ。どうぞ。まあ内容なかを御覧なすって……私どもにはトテも読めない、お家様で御座います」
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
江戸川乱歩えどがわらんぽさんの有名な小説に『陰獣いんじゅう』というのがありますが、あの内容なか紳商しんしょう小山田夫人おやまだふじん静子しずこが、平田ひらた一郎という男から脅迫状きょうはくじょうを毎日のように受けとる件があります。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
観化流、鎧通よろいどうしの一手、鎧の隙間すきまを通して、内容なかの身体を斬りさばくという、あれだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
内容なかは小判がザクザク……愚楽の口ひとつで日光をのがれようというので、こっそり届けたのが、こうしておおっぴらに、しかも、一座のまえで、みんなそのまま突っ返されたのだから
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
軽く蓋を持上げて内容なかを一べつした。と! ガッパと蓋を叩き置いて
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)