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兼而
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かねて
ふりがな文庫
“
兼而
(
かねて
)” の例文
一、
兼而
(
かねて
)
私ら両人の所ハ三印両兄聞取ニ相成、御家に止宿御頼申候事故、私両人生活の一事ハ一切上の両兄に御引合可
レ
被
レ
遣候。
手紙:067 慶応三年五月七日 伊藤助太夫あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
小戦有之、夫より江差之賊徒追撃、
厚浅部
(
あつあさべ
)
口迄進軍、尤大炮三、玉薬二十四五箱分捕、賊徒一人生捕有之候趣。右に付残兵御都合次第早速御差出に相成も
難計
(
はかりがたく
)
、
兼而
(
かねて
)
手筈いたし置候様。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
又
兼而
(
かねて
)
高名なる幕府人物
勝安房守
(
本ト麟太郎ヿ
)
も又京ニ出、是非長州
征ハ
(
征伐
)
止メニすべき論致し、会津あたりと大論、日〻候よしなれども、
何共片付
(
なんともかたづき
)
不
レ
申。
手紙:036 慶応二年八月十六日 三吉慎蔵あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
其故ハ御止メニなれバ又以前より約定セし
兼而
(
かねて
)
御聞ニ達セし人をつのらバやと存候。但シ金のつがふ斗ニ付てなり。
手紙:057 慶応三年三月六日 印藤肇あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
然ニ先日の御書中大芝居の一件、
兼而
(
かねて
)
存居候所とや、実におもしろく
能
(
よく
)
相わかり申候間、
弥
(
いよいよ
)
憤発可
レ
仕奉
レ
存候。
手紙:107 慶応三年九月二十日 木戸孝允あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
▼ もっと見る
兼而
(
かねて
)
申上妻龍女ハ、望月亀弥太が戦死の時の
なん
(
難
)
にもあい候もの、又御国より出候もの此家ニて大ニセ話ニなり候所、此家も国家をうれへ候より家をほろ
こし
(
ママ
)
候也。
手紙:044 慶応二年十二月四日 坂本乙女あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
段〻の御思召
能
(
よく
)
相わかり申候。そが中ニも蝦夷の一条は別して
兼而
(
かねて
)
存込の事故、元より御同意仕候。
手紙:119 慶応三年十一月十一日 林謙三あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
私とても了介殿御同伴上坂も致候。
芸
(
芸州
)
永井
主人
(
主水正
)
が事ハ
兼而
(
かねて
)
長州の政府の論の如ク相辨候所、永井曰ク、然レバ諸隊
頭立
(
かしらだち
)
候者ニ面会可
レ
致と、則諸隊頭立候もの面会せり。
手紙:023 慶応元年十二月十四日 岩下佐次右衛門、吉井友実あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
此人の論ハ
兼而
(
かねて
)
通常人の
形斗
(
かたちばかり
)
西洋を学ぶ所でハこれなく、ほんとふに彼が学文道にいり、其上是非を論じ申度との御論、いやしくも論ぜざる所、小弟ニハ誠におもしろく奉
レ
存候。
手紙:065 慶応三年五月五日 三吉慎蔵あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
上一段二段の事どもつら/\案ずる所、彼竹島行の事ハ
兼而
(
かねて
)
御聞ニ入置候通り、三大夫ニも御聞ニ入レ申セしニ、随分御同心ニ候て、何レ近日二度ビ
関
(
下関
)
ニ出候
而
(
て
)
決定可
レ
致との事なりし。
手紙:057 慶応三年三月六日 印藤肇あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
同人も
兼而
(
かねて
)
御申越ニてよろしき人物とてよろこび候所、色〻
咄
(
はなし
)
聞候所何もをもわくのなき人ニて、国家の御為命すてるに
くろふ
(
苦労
)
ハせぬ位なものニて、当時私ハ諸生五十人
斗
(
ばかり
)
ハつれており候得ども
手紙:082 慶応三年六月二十四日 乙女、おやべあて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
日々
兼而
(
かねて
)
思付所を
せい
(
精
)
といたしおり申候。
手紙:007 文久三年三月二十日 坂本乙女あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
兼
常用漢字
中学
部首:⼋
10画
而
漢検準1級
部首:⽽
6画
“兼”で始まる語句
兼
兼好
兼々
兼吉
兼実
兼帯
兼平
兼良
兼行
兼備