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免状
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めんじょう
ふりがな文庫
“
免状
(
めんじょう
)” の例文
「僕は先生が信用してくれないから、勉強する気にならないんだよ。これでも
尋常
(
じんじょう
)
一年の時は
優等
(
ゆうとう
)
だったぜ。うそだと思うなら
免状
(
めんじょう
)
を見せてやる」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
同じ船乗りなら
免状
(
めんじょう
)
もちになろうというんで、これでも勉強したもんじゃ。学校へ行っとらんもんで、わしらは五年がかりでやっと乙一の運転手になったあ。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
いよいよ
卒業
(
そつぎょう
)
した
生徒
(
せいと
)
たちが、お
免状
(
めんじょう
)
を
持
(
も
)
って
家
(
いえ
)
へ
帰
(
かえ
)
るときでした。
校長先生
(
こうちょうせんせい
)
は、わざわざ
廊下
(
ろうか
)
へいすを
持
(
も
)
ち
出
(
だ
)
して、
一人
(
ひとり
)
、
一人
(
ひとり
)
の
顔
(
かお
)
をじっとごらんになりました。
中学へ上がった日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それはまだ母が勤め奉公時代に父と母との間に交された
艶書
(
えんしょ
)
、大和の国の実母らしい人から母へ
宛
(
あ
)
てた手紙、琴、三味線、生け花、茶の湯等の
奥許
(
おくゆる
)
しの
免状
(
めんじょう
)
などであった。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
が、お
慈悲
(
じひ
)
で通わせてくれている私には
免状
(
めんじょう
)
など与えられないとのことであった。それでは私は進級することもできないわけだ。母はまた校長のところに行って私のことを頼んでくれた。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
▼ もっと見る
今では共に亡びてしまって行くえが分らず、奥許しの
免状
(
めんじょう
)
に署名している茶の湯、生け花、琴三味線等の
師匠
(
ししょう
)
の家筋も、多くは絶えてしまっていたので、結局前に挙げた文を唯一の手がかりに
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
みんなは
免状
(
めんじょう
)
をもらってニコニコしていた。けれど私にだけは、教師の約束があったのにもかかわらずくれなかった。今か今かと最後まで私は待った。そしてとうとう待ちぼうけであるのを発見した。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
“免状”の意味
《名詞》
赦免を示す文書。
免許状。
卒業証書の俗称。
(出典:Wiktionary)
免
常用漢字
中学
部首:⼉
8画
状
常用漢字
小5
部首:⽝
7画
“免状”で始まる語句
免状日