“めんじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
面上54.5%
免状45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女はその仕事を無心で勤めているらしいのだが、結い上げた首の髪かたちを点検するが如く死人の面上めんじょうへ眼をそゝぐときに、必ずあのなぞのような笑いが頬に上った。
この男はいかにも生気溌剌せいきはつらつとして、健康そのものが面上めんじょうに躍動している観があった。
いよいよ卒業そつぎょうした生徒せいとたちが、お免状めんじょうっていえかえるときでした。校長先生こうちょうせんせいは、わざわざ廊下ろうかへいすをして、一人ひとり一人ひとりかおをじっとごらんになりました。
中学へ上がった日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それはまだ母が勤め奉公時代に父と母との間に交された艶書えんしょ、大和の国の実母らしい人から母へてた手紙、琴、三味線、生け花、茶の湯等の奥許おくゆるしの免状めんじょうなどであった。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)