先駆者せんくしゃ)” の例文
てきは、いつでもおれをねらうことができる。おれは、はる先駆者せんくしゃなんだ。きみたちも、もっと勇気ゆうきがなければいけない。
平原の木と鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
梅の花はなんとなく先駆者せんくしゃという感じです。寒さをおそれず、肌を刺すような北風の中ではじけるだけに、なんとはなしに草木の先駆者というような気がします。
季節の植物帳 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
この記録者が犯人だったというトリックには、クリスティーの前に先駆者せんくしゃがあった。作者がスウェーデン人であったため、英米の読書界で問題にならなかったというにすぎない。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
私は、うしろばかり注意していたので、この先駆者せんくしゃには、気がつかなかったのだった。
人造人間の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
はる先駆者せんくしゃであるひばりが、大空おおぞらたかがって、しきりにさえずるときに、謙遜けんそんなほおじろは、田圃たんぼ畦道あぜみちっているはんのきや、平原へいげんたかのいただきにまって、むら
平原の木と鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
宇宙探険の先駆者せんくしゃのはらった、とおといぎせいである。
宇宙の迷子 (新字新仮名) / 海野十三(著)