トップ
>
偽装
>
ぎそう
ふりがな文庫
“
偽装
(
ぎそう
)” の例文
旧字:
僞裝
というような、極めて悪性な
讒言
(
ざんげん
)
と、
偽装
(
ぎそう
)
に
腐心
(
ふしん
)
し、そのまに、毛利家の軍事顧問を入れ、
城郭
(
じょうかく
)
の
濠
(
ほり
)
を深め、塀を高くしていた。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
偽装
(
ぎそう
)
のためではない。なぜか自然に、そういう気持になった。口笛の
余韻
(
よいん
)
が、月にかすむように、空へ消えて行った。
月と手袋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
その場合には一見他の民主的な政党と異ならないように
偽装
(
ぎそう
)
するが、一度政権を握ったら、右にいうような独裁党の本質を
露骨
(
ろこつ
)
に
発揮
(
はっき
)
するのである。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
そんな
綽名
(
あだな
)
がどうかすると、とんだ喰わせ者の
偽装
(
ぎそう
)
になっていることを、いろいろの機会で教わっているのです。
銭形平次捕物控:121 土への愛着
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
(こうして、もうしばらくアンの
傍
(
そば
)
にいれば、本当に自分が彼女の亭主であるか、それとも防空壕の中で、臨時に
捉
(
とら
)
えられた
偽装
(
ぎそう
)
亭主であるかが判明するだろう)
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
さっき市の雑沓のなかで、
博労
(
ばくろう
)
にどなられたのは、信長だった。従者は
柴田勝家
(
しばたかついえ
)
である。もちろん
微行
(
びこう
)
で、その
偽装
(
ぎそう
)
にも細心な気をくばっている。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この地下街に入るには、東京市内で六ヶ所の
坑道入口
(
こうどういりぐち
)
が設けられてあった。いずれも、
偽装
(
ぎそう
)
をこらした秘密入口であるために、入口附近に居住している連中にも、それと判らなかった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ただ
口賢
(
くちがしこ
)
く、そのくせ信念はなく、自分のもってゆきたい所を巧みに
糊塗
(
こと
)
して、介在している世俗的に頭のよいのが在ることも勿論だったが、そういう
偽装
(
ぎそう
)
は
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一学ばかりでなく、今、吉良殿の身辺を守っている重要な浪人組として邸内に住み込んでいる者は、すべて自分達のすがたも赤穂浪人へ対して
偽装
(
ぎそう
)
するのを必要と考えていた。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なぜならば、それもまたこの隠れ家の
偽装
(
ぎそう
)
のひとつになるからである。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“偽装”の意味
《名詞》
偽 装(ぎそう)
事実と異なることを人に信じさせるために細工をすること。
周囲と同じような色にするなどして紛れさせ、見つけにくくすること。カムフラージュ。
(出典:Wiktionary)
“偽装”の解説
偽装(ぎそう)とは、事実とは異なるのにあたかもそれが本当であるかのように偽ることや、実態と異なる形態で契約等がされていることなどを言う。
(出典:Wikipedia)
偽
常用漢字
中学
部首:⼈
11画
装
常用漢字
小6
部首:⾐
12画
“偽装”で始まる語句
偽装垣
偽装火薬樽