信茂のぶしげ)” の例文
小山田信茂のぶしげやその他のすすめで、勝頼はにわかに諏訪之上原すわのうえはらから引っ返した。さあれ何たる寂寥せきりょうさだろう。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この大きな一枚岩のような山、これが武田の勇将小山田備中守おやまだびっちゅうのかみが居城岩殿山いわとのさん、要害としても面白いが景色としても面白い。備中守信茂のぶしげはたしかこの城で二度の勇気を現わしているようだ。
信玄のそばへ、小山田信茂のぶしげやその他の将が、もうすぐ前方にある敵軍の状況をもたらして集まっていた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、その列に沿って、大物見の小山田信茂のぶしげが、信玄のそばへ駈けて行った。信茂の声はいつになくはずみあがっていたし、馬上のままなのであたりへもよく聞えた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昌輝まさてる——山県三郎兵衛——内藤修理——原隼人佐はらはやとのすけ——土屋昌次まさつぐ——安中左近あんなかさこん——小幡上総介おばたかずさのすけ——長坂長閑ながさかちょうかん——跡部大炊あとべおおい——松田三河守——小笠原掃部かもん——甘利信康あまりのぶやす——小山田信茂のぶしげ
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのとき彼のまわりには、ことし十六になる嫡男の太郎信勝だの、宿将真田昌幸さなだまさゆき、小山田信茂のぶしげ、長坂長閑ちょうかんなどもいて、何か評議中らしかったが、茅村ちむらつぼねが立ちかける前に、信勝は、つと進んで
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その原因を、さむらい大将のひとり小山田弥三郎信茂のぶしげ
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)