使徒しと)” の例文
いいえ二官殿ばかりでなく、日本へ渡って鬼となった羅馬の使徒しとの幾十人の霊が、みな天国でどよみをあげて欣びましょう
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、ニールスはあとになってからも、段々だんだんのある破風はふだけは思いだすことができました。そこには、キリストと使徒しとぞうが、安置あんちされていました。
どの住まいにも(1)使徒しとがひとりずついて、大きなみひかりにつつまれていました。女の子は、ひかりかがやくあたりのすばらしいようすを見て、大よろこびでした。
芸術の使徒しととしての一俳優といった感じになり、真面目に、彼の意見を傾聴けいちょうするのであった。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ユダの悪魔あくまぶりにはキリストも持てあましたし、十二使徒しとの人々も顰蹙ひんしゅくして、あいつはとても、真人間まにんげんにはなりませんといったくらいだ——という話を
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(1)使徒しとというのは、イエス=キリストがおしえをひろめるためにえらんだ十二人の弟子でしのことです。
かみさまは天国てんごくのおにわ散歩さんぽなさろうとお思いになって、使徒しと聖者せいじゃたちをみんなおつれになりました。そのため、天国にはせいペテロさまがひとりしかのこっていませんでした。