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佳否
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かひ
ふりがな文庫
“
佳否
(
かひ
)” の例文
詩の
佳否
(
かひ
)
は暫く云はず、明治二十六年の昔、既に文壇ドストエフスキイを云々するものありしを思へば、この数首の詩に対して破顔一番するを禁じ難きもの、何ぞ独り
寿陵余子
(
じゆりようよし
)
のみならん。
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
句の
佳否
(
かひ
)
に
関
(
かかは
)
らず、これらの句が与へる感じは、
蕪村
(
ぶそん
)
にもなければ
召波
(
せうは
)
にもない。
元禄
(
げんろく
)
でも
言水
(
げんすゐ
)
唯
一人
(
ひとり
)
である。自分は言水の作品中、
必
(
かならず
)
しもかう云ふ
鬼趣
(
きしゆ
)
を得た句が、最も神妙なものだとは云はぬ。
点心
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
勿論文体
即
(
すなはち
)
作品と云ふ理窟なければ、文体さへ然らばその作品が常に
新
(
あらた
)
なりとは云ふべからず。されど文体が作品の
佳否
(
かひ
)
に影響する限り、
絢爛
(
けんらん
)
目を奪ふ如き文体が
存外
(
ぞんぐわい
)
古くなる事は、
殆
(
ほとんど
)
疑なきが如し。
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
佳
常用漢字
中学
部首:⼈
8画
否
常用漢字
小6
部首:⼝
7画
“佳”で始まる語句
佳
佳人
佳肴
佳味
佳麗
佳什
佳節
佳酒
佳耦
佳境