“作手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つくりて60.0%
つくで40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信玄に威服していた連中は、後嗣の勝頼頼むに足らずとして、家康にかんを通ずるものが多い。その最たるものは、作手つくりて城主奥平貞昌父子だった。
長篠合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
近頃花巻はなまきにも窯が開かれましたが、仕事はこれからであります。よき材料があるので、よき作手つくりてを待つのみであります。花巻はむしろ人形で知られております。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
いま甲軍の疾風のごとく、三河に出て、作手つくであたりまで攻めて来るなら、大賀は岡崎にあって、内部を攪乱こうらんし、城門をひらいて甲州勢を迎え入れよう。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
古い生活のあとの消えてしまうのも遠くはあるまいが、それでも自分などの旅をした頃までは、三河みかわ作手つくでのような静かな山村でなくとも、四国九州の海辺や鉄道沿線にも
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)