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何糞
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なにくそ
ふりがな文庫
“
何糞
(
なにくそ
)” の例文
「あなた、いけませんやないか」などいわれたら、
何糞
(
なにくそ
)
、もっとしてやれという気になるかも知れないと思う。妙に反抗心をそそる響をもった言葉である。
めでたき風景
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
谷中へ入つた時、あんまり
癪
(
しやく
)
にさはるから到頭武者ぶり付きましたよ。此儘續けた日にや、夜の明ける前に參つて仕舞ふ。
何糞
(
なにくそ
)
で、いきなり御用ツと來ましたね。
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
違
(
ちげえ
)
ねえ、俺ァ辰さんよか年の十も下だンべが、
何糞
(
なにくそ
)
ッ若け
者
(
もん
)
に負けるもンかってやり出しても、第一
息
(
いき
)
がつゞかんからナ」と
岩畳
(
がんじょう
)
づくりの与右衛門さんが
相槌
(
あいづち
)
をうつ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「
何糞
(
なにくそ
)
。いくら貴様が魔法使いでも、おれはちっとも怖かないぞ。出てゆかねばこうだぞ」
豚吉とヒョロ子
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
三鳥山人
(著)
それを聞くと、僕は「
何糞
(
なにくそ
)
」と
敗
(
ま
)
けない気が出て、いきなりその帽子に飛びつこうとしましたら、帽子も僕も一緒になって学校の正門の鉄の扉を
何
(
なん
)
の苦もなくつき抜けていました。
僕の帽子のお話
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
谷中
(
やなか
)
へ入った時、あんまり
癪
(
しゃく
)
にさわるからとうとう武者ぶりつきましたよ。このまま続けた日にゃ、夜の明ける前に参ってしまう。
何糞
(
なにくそ
)
で、いきなり御用ッと来ましたね。
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
……
何糞
(
なにくそ
)
……と冷笑しながら……。
けむりを吐かぬ煙突
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「
何糞
(
なにくそ
)
ッ」
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
何糞
(
なにくそ
)
ツ」
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
糞
漢検準1級
部首:⽶
17画
“何”で始まる語句
何
何処
何時
何故
何人
何方
何卒
何處
何日
何事