ぐれ)” の例文
どうかお台所の隅へでも女房を置いて重湯でも飲ましておいてくれゝば、わっちも膏薬の一貼ひとはりぐれえは買って来ますから、どうかお預りを願います
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
狸が浮れて腹太鼓をたゝきやアがって夜が明けて戸を明けて見ると、三匹ぐれえ腹ア敲き破ってひっくりけえって居る
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
婆「指物とア…ムヽ箱をこせえるのだね、…不器用なこんだ、箱を拵えるぐれえで足い鑿い打貫ぶっとおすとア」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
たゝっ殺して川の中へほうり込んでしまう積りだ、己も安田の提灯持ぐれえは遣る了簡だ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)