“仙窟”の読み方と例文
読み方割合
せんくつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また山をじ川をわたり、世の塵紛じんふんを忘れて神洞しんどう仙窟せんくつに遊ぶがごとく、おおい体力たいりょくの重量をすに至れり。
きわたりたる宇宙は、水を打つたるより静かなり、東に伊豆の大島、箱根の外輪山、仙窟せんくつかもされたる冷氷の如きあしの湖、氷上をべりてたふれむとする駒ヶ嶽、神山、冠ヶ嶽
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
かれのまくら元には、に巣をつづる土蜘蛛つちぐもがはい、をみぬきのこあやしくえならんでいようとも、それはかれの事実ではないのだ。かれは思いのまま仙窟せんくつを夢のなかに呼び降ろした。