“亡(もう)” の例文
「慧能ガ厳父ノ本貫ハ范陽(はんよう)ナリ。左降(さこう)シテ嶺南ニ流レテ新州ノ百姓トナル。コノ身不幸ニシテ父又早ク亡(もう)ス。老母孤(ひと)リ遺(のこ)ル。南海ニ移リ来ル。艱辛貧乏。市(まち)ニ於テ柴ヲ売ル」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
触るよ、触る処(どころ)か、抱いて寝るんだ。何、玉香が、香玉(こうぎょく)でも、女(おんな)亡(もう)じゃは大抵似寄りだ、心配しなさんな。その女じゃああるめえよ、——また、それだって、構わねえ。俺が済度して浮ばして遣(や)る。
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)