久助きゅうすけ)” の例文
皆一同にいとまを出して、飯焚男めしたきおとこも少々訳が有ってひまを出しまして、わたくし一人いちにんに相成りました、どうかお荷物をお預けなすったら、何は久助きゅうすけ何処どこへ行ったな
ほらふきの兵太郎へいたろう君は着物だったので、まずかばんをはずして、しりまくりし、パンツをぬいだ。久助きゅうすけ君もおくれてはならぬと、ズボンをぬいで、緑と黄のまじった草の上にすてた。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)
いつかお話ししましたよねえ。あたらしい料理人いたばが来て、そのおじいさんは、お料理からお客のほうまで、一人でしないと気に入らないといった——久助きゅうすけというのですよ。ひとつ手腕うで
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「わたくしですか。わたくしはその、とんぼ屋久助きゅうすけという旅商人あきんどでございます」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家内は夫婦とせがれと、ほかに中間の久助きゅうすけ、女中のお島、おみよの六人で、まずは身分相当の生活に不足はなかった。弥太郎は四十六歳、鉄砲を取っては組内でも老巧の達人として知られていた。
(新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
久助きゅうすけ君は、四年から五年になるとき、学術優等品行方正のほうびをもらってきた。
久助君の話 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
久助きゅうすけ君はおたふくかぜにかかって、五日間学校を休んだ。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)