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両蓋
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りょうぶた
ふりがな文庫
“
両蓋
(
りょうぶた
)” の例文
胴のふくらんだ恐ろしく大きな
両蓋
(
りょうぶた
)
の金時計を引っ張り出し、蓋をあけてちょっと見ると、また同じく大儀そうにのろのろと、もとの所へしまい込んだ。
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
中が四つに仕切って高いボツボツが出て
両蓋
(
りょうぶた
)
になっているがこの鍋はまだ
滅多
(
めった
)
に売っていない。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
彼女は夫の顔色には
頓着
(
とんじゃく
)
なく、
七宝
(
しっぽう
)
入りの
両蓋
(
りょうぶた
)
の時計をキラリと胸のところで開いた。
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
濃
(
こまやか
)
に刻んだ
七子
(
ななこ
)
は
無惨
(
むざん
)
に
潰
(
つぶ
)
れてしまった。鎖だけはたしかである。ぐるぐると
両蓋
(
りょうぶた
)
の
縁
(
ふち
)
を巻いて、
黄金
(
こがね
)
の光を
五分
(
ごぶ
)
ごとに曲折する真中に、
柘榴珠
(
ざくろだま
)
が、へしゃげた蓋の
眼
(
まなこ
)
のごとく乗っている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
両
常用漢字
小3
部首:⼀
6画
蓋
常用漢字
中学
部首:⾋
13画
“両”で始まる語句
両
両親
両人
両手
両方
両肱
両側
両眼
両国
両掌