両眼りょうめ)” の例文
旧字:兩眼
おとこは、ちいさな両眼りょうめをこすってした少年しょうねん後目しりめにかけて、ののしるとまちほうかえしてしまいました。
火を点ず (新字新仮名) / 小川未明(著)
晩方ばんがた、私は便所に行く時二階を下りて、婆さんに「大変寒くなりましたね。」と問いかけると、婆さんは又例の小さな咳を三つばかりやって、枯れた手で眼肉めじしの落ち窪んだ両眼りょうめこすって
老婆 (新字新仮名) / 小川未明(著)