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世路
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せろ
ふりがな文庫
“
世路
(
せろ
)” の例文
平素その心を失はずば半生
世路
(
せろ
)
の辛苦は万巻の書を読破するにもまさりて真に深く人生に触れたる雄篇大作をなす
基
(
もとい
)
ともなりぬべし。
小説作法
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
そんな
熾烈
(
しれつ
)
な望みはおろか会わない間の辛さ、
世路
(
せろ
)
にまよう身のかなしさ、武蔵の
情
(
つれ
)
ないこと——なに一つとしていえないのだった。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お袖はかえって人の手に病も
癒
(
い
)
え、その代り、身は転々と
世路
(
せろ
)
のつらさを
舐
(
な
)
めて、早くから水茶屋の茶汲み女に売られたりした。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
過
(
あやま
)
ちにせよここを開けば、
窟中
(
くっちゅう
)
の魔王は、時をえたりと、人界へ躍りでて、
世路
(
せろ
)
のみだれは申すもおろか、人間の智恵、内臓のうちにまで
潜
(
ひそ
)
んで、長く取り返しもつくまいぞ
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし
宋朝
(
そうちょう
)
の治、
徽宗
(
きそう
)
帝の
奢
(
おご
)
り、ようやくその
紊
(
みだ
)
れやら腐敗を
世路
(
せろ
)
の辻々にまでただらしてきたので、いずれも正業に生きる馬鹿らしさを思って、野性の自由をほしいままに
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“世路”の意味
《名詞》
世の中を生きていく道。世途。
(出典:Wiktionary)
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
路
常用漢字
小3
部首:⾜
13画
“世”で始まる語句
世
世界
世間
世話
世帯
世人
世辞
世嗣
世故
世子