与党よたう)” の例文
筆者は自分と倅英太郎以下の血族との赦免しやめんを願ひたい。もつとも自分は与党よたうられる時には、矢張やはり召し捕つてもらひたい。或は其間そのあひだに自殺するかも知れない。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
義貞と与党よたう一類を誅伐ちゆうばつして
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
書斎のふすまをあけて見ると、ゆうべ泊つた八人の与党よたう、そのほか中船場町なかせんばまちの医師のせがれわづかに十四歳になる松本隣太夫りんたいふ天満てんま五丁目の商人阿部長助ちやうすけ摂津せつつ沢上江村さはかみえむらの百姓上田孝太郎うえだかうたらう
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
堀は訴状を披見ひけんした。胸ををどらせながら最初から読んで行くと、はたしてきのふ跡部あとべに聞いた、あの事である。陰謀いんぼう首領しゆりやう、その与党よたうなどの事は、前に聞いた所と格別の相違は無い。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)