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不得已
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やむをえず
ふりがな文庫
“
不得已
(
やむをえず
)” の例文
この玄関払の使命を
完
(
まと
)
うしたのがペンである。自分は嘘をつくのは嫌だ。神さまに済まない。然し
主命
(
しゅうめい
)
もだし難しで
不得已
(
やむをえず
)
嘘をついた。
漱石氏と私
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
昨年来蘭軒医談遺板に付て
補刊仕
(
ほかんつかまつり
)
、前の板下書候梶原平兵衛も既に歿後、
不得已
(
やむをえず
)
拙筆にて補板仕候。(中略。)外に以呂波字源考一冊、
詩史顰
(
ししひん
)
一冊、共に上木仕候。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
右の如く謡曲会、俳句会、短歌会、新体詩会等、会の連発にて当分の間は、のべつ幕無しに出勤致し
候
(
そろ
)
為め、
不得已
(
やむをえず
)
賀状を以て
拝趨
(
はいすう
)
の礼に
易
(
か
)
え
候段
(
そろだん
)
不悪
(
あしからず
)
御宥恕
(
ごゆうじょ
)
被下度候
(
くだされたくそろ
)
。……
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
我輩がここに下宿したてにはしばしばペンの襲撃を蒙って恐縮したのである。
不得已
(
やむをえず
)
この旨を神さんに届け出ると可愛想にペンは大変御小言を頂戴した。
漱石氏と私
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
彼徒
(
かのと
)
は
之
(
これ
)
を寛仮すること
能
(
あた
)
はず、
不得已
(
やむをえず
)
斬殺に及びしものなり。其壮烈果敢、桜田の挙にも
可比較
(
ひかくすべし
)
。
是
(
この
)
故
(
ゆゑ
)
に
苟
(
いやしくも
)
有義気
(
ぎきある
)
者、愉快と称せざるはなし。
抑如此
(
そも/\かくのごとき
)
事変は、下情の
壅塞
(
ようそく
)
せるより起る。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
「廿一日。晴。
不得已
(
やむをえず
)
強訴之者打払之令出、近郷迄兵隊罷出警衛相成候。」
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
得
常用漢字
小5
部首:⼻
11画
已
漢検1級
部首:⼰
3画
“不得”で始まる語句
不得手
不得要領
不得
不得心
不得止
不得策
不得御意