“不得策”の読み方と例文
読み方割合
ふとくさく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは熱心に借金の不得策ふとくさくなのを説いて、貧しければ貧しいように生活しなければならぬことを言った。最後にかれはしまっておいた金を三円出して渡した。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
不得策ふとくさくです。——播磨はりま一円を抑えるには、よろしく、姫路にるべしです)
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
して教育界の沈滞したる空気中に入れしかも京都の如き不徹底古典趣味の田舎へ移す事は貴兄自身にとりてもわが文学のためにも不得策ふとくさくにはあらざるかとやや心進まざるむきもこれあり種々熟考仕候その内段々時日を
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)