“やむをえず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不得已57.1%
不得止42.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「廿一日。晴。不得已やむをえず強訴之者打払之令出、近郷迄兵隊罷出警衛相成候。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
不得已やむをえずこの旨を神さんに届け出ると可愛想にペンは大変御小言を頂戴した。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
彼徒かのとこれを寛仮することあたはず、不得已やむをえず斬殺に及びしものなり。其壮烈果敢、桜田の挙にも可比較ひかくすべしこのゆゑいやしくも有義気ぎきある者、愉快と称せざるはなし。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
然し主命しゅうめいもだし難しで不得已やむをえず嘘をついた。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
「右の如く謡曲会、俳句会、短歌会、新体詩会等、会の連発にて当分の間は、のべつ幕無しに出勤致しそろ為め、不得已やむをえず賀状を以て拝趨はいすうの礼に候段そろだん不悪あしからず御宥恕ごゆうじょ被下度候くだされたくそろ。……」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この様に礼儀を無視して顧みない御方には、不得止やむをえず本誌の進呈好意を見合わすより外ありませんから、その辺何卒悪しからず御諒察を願いおきます。
然るに近年に至り、色々種々に変遷し、或は社会党の如き者を現出し、或は虚無党の如き者を現出し、又国会ある国は、早晩も君主統御の権を削弱し、無智無学議員の多数に、国政の得失を任ぜんことを主張し、不得止やむをえずして、之を放任したるの国は
世の士君子、もしこの順席をあやまりて、他に治国の法を求めなば、時日を経るにしたがい、意外の故障を生じ、不得止やむをえずして悪政を施すの場合に迫り、民庶もまた不得止して廉恥を忘るるの風俗に陥り、上下ともに失望して、ついには一国の独立もできざるにいたるべし。