不得止やむをえず)” の例文
... みづかうましとぞんずるものをかまはずつかまつれ」とまた他事たじくおほすれば、不得止やむをえずかしこまりさふらふ」と御請申おうけまをして退出まかんでける。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この様に礼儀を無視して顧みない御方には、不得止やむをえず本誌の進呈好意を見合わすより外ありませんから、その辺何卒悪しからず御諒察を願いおきます。
不得止やむをえずして、之を放任したるの国は、今日如何ともする事不能、内閣宰相は、何時議院の為め、進退せらるるか、自ら量る事不能、自然に、事に任すの力を弱くするに至れり
もしこの順席をあやまりて、他に治国の法を求めなば、時日を経るにしたがい、意外の故障を生じ、不得止やむをえずして悪政を施すの場合に迫り、民庶もまた不得止して廉恥を忘るるの風俗に陥り