三抱みかゝえ)” の例文
くもか、もやか、綿わたつゝんだやうにおよ三抱みかゝえばかりあらうとおも丸柱まるばしらが、しろ真中まんなかにぬつく、とつ、……と一目ひとめれば、はしら一人ひとり悄然しよんぼりつたをんな姿すがた……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
山王台(日枝神社ひえじんじや)は別して三抱みかゝえも四抱もある大樹鬱として繁り、全山、日影を見る場処は少ないので、春夏秋の三季は此木下蔭このしたかげを逍遙する者が少なからぬのです。
夜の赤坂 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)