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一翳
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いちえい
ふりがな文庫
“
一翳
(
いちえい
)” の例文
ああ、
一翳
(
いちえい
)
の雲もないのに、緑紫
紅
(
くれない
)
の旗の影が、ぱっと空を
蔽
(
おお
)
うまで、花やかに目に飜った、と見ると
颯
(
さっ
)
と近づいて、眉に近い樹々の枝に色鳥の
種々
(
いろいろ
)
の影に映った。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ただ
一翳
(
いちえい
)
眼に
在
(
あ
)
って
空花乱墜
(
くうげらんつい
)
するが故に、
俗累
(
ぞくるい
)
の
覊絏牢
(
きせつろう
)
として
絶
(
た
)
ちがたきが故に、
栄辱得喪
(
えいじょくとくそう
)
のわれに
逼
(
せま
)
る事、
念々切
(
せつ
)
なるが故に、ターナーが汽車を写すまでは汽車の美を解せず
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
あゝ、
一翳
(
いちえい
)
の雲もないのに、
緑
(
みどり
)
紫
(
むらさき
)
紅
(
くれない
)
の旗の影が、ぱつと空を
蔽
(
おお
)
ふまで、
花
(
はな
)
やかに目に
飜
(
ひるがえ
)
つた、
唯
(
と
)
見ると
颯
(
さっ
)
と近づいて、
眉
(
まゆ
)
に近い樹々の枝に
色鳥
(
いろどり
)
の
種々
(
いろいろ
)
の影に映つた。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
翳
漢検1級
部首:⽻
17画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥