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いちえい
あゝ、
一翳の雲もないのに、
緑紫紅の旗の影が、ぱつと空を
蔽ふまで、
花やかに目に
飜つた、
唯見ると
颯と近づいて、
眉に近い樹々の枝に
色鳥の
種々の影に映つた。
此
嶺うちこし四里
山径隆崛して
数武も
平坦の路を
践ず
浅貝といふ
駅に
宿り
猶○
二居嶺(二リ半)を
越て
三俣といふ
山駅に宿し、
芝原嶺を下り
湯沢に
抵んとする
途にて
遙に
一楹の
茶店を見る。
此
嶺うちこし四里
山径隆崛して
数武も
平坦の路を
践ず
浅貝といふ
駅に
宿り
猶○
二居嶺(二リ半)を
越て
三俣といふ
山駅に宿し、
芝原嶺を下り
湯沢に
抵んとする
途にて
遙に
一楹の
茶店を見る。