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一宿
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いっしゅく
ふりがな文庫
“
一宿
(
いっしゅく
)” の例文
自分が
一宿
(
いっしゅく
)
を頼んだときにも、彼は初めの親切にひきかえてすこぶる迷惑そうな顔をみせた。それにも何かの子細がありそうである。
くろん坊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
かねて
信心
(
しんじん
)
する養安寺村の
蛇王権現
(
だおうごんげん
)
にお
詣
(
まい
)
りをして、帰りに北の
幸谷
(
こうや
)
なるお千代の里へ
廻
(
まわ
)
り、
晩
(
おそ
)
くなれば里に
一宿
(
いっしゅく
)
してくるというに、お千代の計らいがあるのである。
春の潮
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
折節松山中学校に
教鞭
(
きょうべん
)
を取りつつあった夏目漱石氏の寓居に同居し、
極堂
(
きょくどう
)
、
愛松
(
あいしょう
)
、
叟柳
(
そうりゅう
)
、
狸伴
(
りはん
)
、
霽月
(
せいげつ
)
、
不迷
(
ふめい
)
、
一宿
(
いっしゅく
)
らの松風会員諸君の日参して来るのを相手に句作に
耽
(
ふけ
)
ったのであったが
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
一宿
(
いっしゅく
)
の礼をあつく述べて叔父は
草鞋
(
わらじ
)
の緒をむすぶと、僧はすすきを掻きわけて、道のあるところまで送って来た。
くろん坊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
唐の
元和
(
げんな
)
年中、
許
(
きょ
)
州の
趙季和
(
ちょうきわ
)
という旅客が都へ行く途中、ここに
一宿
(
いっしゅく
)
した。趙よりも先に着いた客が六、七人、いずれも
榻
(
とう
)
に腰をかけていたので、あとから来た彼は一番奥の方の榻に就いた。
中国怪奇小説集:07 白猿伝・其他(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
宿
常用漢字
小3
部首:⼧
11画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥