“わがな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
我名87.5%
吾名12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
落人おちうどそれならで、そよと鳴る風鈴も、人は昼寝の夢にさへ、我名わがなを呼んで、讃美し、歎賞する、微妙なる音響、と聞えて、其の都度つど、ハツと隠れ忍んで、微笑ほほえみ/\通ると思へ。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それのみにてもれは生涯しやうがい大事だいじにかけねばなるまじきひと不足ふそくらしき素振そぶりのありしか、れはらねどもあらばなんとせん、果敢はかなき樓閣ろうかく空中くうちゆうゑがとき、うるさしや我名わがな呼聲よびごゑそで
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
当時は手早く女は男の公債証書を吾名わがなにして取りおき、男は女の親を人質ひとじちにして僕使めしつかうよし。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)