“れいごころ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
礼心70.0%
禮心20.0%
謝礼心10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その礼心れいごころだったのでしょう。稲見はある年上京したついでに、このいえ重代えじゅうだいの麻利耶観音を私にくれて行ったのです。
黒衣聖母 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
この意氣いきかんじては、こちらも、くわつと氣競きほはざるをない。「ありがたい、おちやづけだ。」と、いまおもふとあせる。……鮪茶漬まぐちやづうれしがられた禮心れいごころに、このどんぶりへ番茶ばんちやをかけてんだ。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
最前の若者が謝礼心れいごころでしたに相違ないことを無下むげ退しりぞけるのも仰々ぎょうぎょうしい……といってこれはまた、何という念入りな計らい……年に似合わぬ不思議な気転……と思ううちに又しても異妖な前髪姿が
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)