“れいかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
霊感45.5%
冷汗18.2%
冷寒9.1%
冷旱9.1%
鈴環9.1%
隷官9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この場所が霊感れいかんあたえたのです。わたしは思わずも、鼻息あらく、たてがみをなびかせつつ走り去るアラビアの野馬を思いださずにはいられませんでした。
「大いに迷惑しましたよ、冷汗れいかんの思いでした」
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
そして、わしが雲より低くいくときは、滝のごとき雨が竹童の頭からザッザとあたり、上層じょうそうの雲にはいるときは白濛々はくもうもう夢幻界むげんかいにまよい、かみの毛もつめの先も、氷となって折れるような冷寒れいかんをかんじる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうすれば、冷旱れいかん風水による原因もわかって耕作法のくふうもあろうし、また荒凶に対する予備もできるだろう、だがそれは独力では無理だ、ぜひ勘定役所の仕事にしなければ……」
日本婦道記:風鈴 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
片足を瓔珞ようらく鈴環れいかんにかけ、そろそろと手をのばして、屋根の青銅瓦せいどうがわら半身はんしんほど乗りだしたところで、小文治こぶんじのさしだしたやりをつかんでやる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時張廷栄ちょうていえいという、県尹けんいんが新たに任について、ちょうのぼったところで、一疋の猴が丹※たんちの下へ来て、ひざまずいてさけんだ。張廷栄は不思議に思って、隷官れいかんに命じて猴の後をつけさした。
義猴記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)