“りょうど”の漢字の書き方と例文
語句割合
領土100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新羅三郎しんらさぶろう以来二十六せいをへて、四りん武威ぶいをかがやかした武田たけだ領土りょうどは、いまや、織田おだ徳川とくがわの軍馬に蹂躪じゅうりんされて、焦土しょうどとなってしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やっとわし安心あんしんした。そんならおまえにはなすとしよう。わしは、この世界せかいむかしからんでいた人間にんげんである。けれど、どこからかあたらしい人間にんげんがやってきて、わし領土りょうどをみんなうばってしまった。
眠い町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ともかく、黒ネズミたちは自分の力を信じきっていましたので、自分の領土りょうどを失うなんてことは、ゆめにも考えなかったのです。そして、黒ネズミたちは、のんびりと日をおくっていたのでした。
旅から旅をつぐ道筋みちすじは、みな敵の領土りょうどだ。むろんしのびの旅である——ともは加賀見忍剣かがみにんけん木隠龍太郎こがくれりゅうたろうのふたりにきまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「時とはいいながら、信玄公しんげんこうのみまで、てきに一歩も領土りょうどをふませなかったこの甲斐かいの国もほろびたか……」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)