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らくようじゆ
古い/\
昔は、この
一帶は
暖帶林の
上部から
温帶林の
下部に
屬する
樹木、すなはち
常緑の
濶葉樹や
落葉樹でおほはれてゐたのです。
皆樣はしかし
冬の
間にも
木の
枝をよく
見ると
落葉樹でも
常緑樹でも、それ/″\
芽をもつてゐるのが
見える
筈です。
これは『
冬芽』とよび、
落葉樹では
葉の
落ちたあとの
枝の
間から、
常緑樹ではその
葉と
枝との
間に
芽ぐんで
寒氣をも
平氣でくゞつて
少しづゝ
生長を
續け
春になると
急に
發芽するわけです。