“よりき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヨリキ
語句割合
与力86.6%
與力7.3%
倚木2.4%
寄木1.2%
寄来1.2%
寄祈1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこは二十帖ばかりの広さで、上段があり、その下に滝沢忠太夫と、二人の与力よりきがいた。侍の吟味には役支配の列席する規定がある。
十八条乙 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
南北の與力よりき五十騎、同心二百四十人、その配下の岡つ引は何百人とも知れませんが、誰にも指も差させなかつたのでした。
それから突然向きをかえ、相手が何か言いつづけてるのをそのままにして、一方の翼と他方の折れ残りの翼とで、腰掛の倚木よりきの上に飛び上がり、そこから近所の犬どもをからかった。
ニラの神さまが寄木よりきの神を誘うて、生まれの運と寿命をめにくるという語りもあれば、或いはまた海幸山幸うみさちやまさちと浦島とをつなぎ合わせたような沖永良部島の一話にも
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
さらに進んでは寄木よりき寄石よりいし汰上ゆりあげの森のように、知らぬ洋中から運ばれた古来の信仰など、かえりみられずに置かれたものがまだ幾らもあることを感じ始めているのみか
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
彼は行かんとして、更に宮のそば近く寄来よりき
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
巫女寄祈よりきの力の偉大であったことはとうてい今日のわれわれからは想像のほかであります。
東奥異聞 (新字新仮名) / 佐々木喜善(著)