“よせぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寄木80.0%
寄切20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
エルベがは上流の雪消ゆきげにはちす葉の如き氷塊、みどりの波にただよふとき、王宮の新年はなばなしく、足もとあやう蝋磨ろうみがきの寄木よせぎみ、国王のおん前近う進みて、正服うるはしき立姿を拝し
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
あごの大きい牙の間には箔を置いたたまを挟んでありましたが、龍の身体はどうせ一本の木へきざんだのではなく、板を集めて寄木よせぎにしたもので、口から腕を入れると、狭いながら
菊細工というが、糸だか寄切よせぎれだか……ただ水引を、半輪はんわの菊結び、のしがわりの蝶の羽には、ゆかりを添えました。いや、しばらく。ごらんを促したようで心苦しい、まずしばらく。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)