寄木よせぎ)” の例文
木部はこの上もなく清浄で、いつでも乗組の誰かが水洗いしている。乗客戎克の多くには、幾何学模様の各種の寄木よせぎで美しく装飾したものがある。
あごの大きいきばの間にははくを置いた珠を挾んでありましたが、龍の身體はどうせ一本の木へきざんだのではなく、板を集めて寄木よせぎにしたもので、口から腕を入れると、狹い乍ら
エルベがは上流の雪消ゆきげにはちす葉の如き氷塊、みどりの波にただよふとき、王宮の新年はなばなしく、足もとあやう蝋磨ろうみがきの寄木よせぎみ、国王のおん前近う進みて、正服うるはしき立姿を拝し
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
あごの大きい牙の間には箔を置いたたまを挟んでありましたが、龍の身体はどうせ一本の木へきざんだのではなく、板を集めて寄木よせぎにしたもので、口から腕を入れると、狭いながら