“よせぎれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寄切75.0%
寄片25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしどっちにしろ、顔容かおかたち判然はっきり今も覚えている。一日あるひ、その母親の手から、むすめが、お前さんに、と云って、縮緬ちりめん寄切よせぎれこしらえた、迷子札まいごふだにつける腰巾着こしぎんちゃく一個ひとつくれたんです。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
低い軒がどれもこれもよろけているようである。呉服屋の店には、色のめたような寄片よせぎれるから手薄に並べてある。埃深ほこりぶか唐物屋とうぶつやや古着屋の店なども、年々衰えてゆく町の哀れさを思わせている。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)